「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」発症メカニズムが解明される

難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)―在宅介護7年間の彼方

2011年末ですが、難病ALS、発症メカニズム解明…九大・慶大という記事がありました。マウス実験ですが、難病であるALSの発症メカニズムが解明されました。

脊髄で分解酵素の働きが低下し、神経を活性化させるアミノ酸「Dセリン」が増加、蓄積するため、筋肉の萎縮を引き起こすという。

ALSというのは「脊髄内で筋肉を動かす運動神経が障害を受け、次第に全身の筋肉に力が入らなくなる病気」で、日本全国で約8,500人の患者がいるとされています。

原因不明で治療法も見つかっていませんでしたので、この発症メカニズムの解明が大きな一歩となるでしょうか。

研究チームは、遺伝子操作を受け、ALSと同じように脊髄の運動神経に障害を持つマウスで実験。脊髄内のアミノ酸の量を調べたところ、Dセリンが健康なマウスの約3倍に増え、蓄積していた。

Dセリンを抑える分解酵素の働きが落ちていたということで「酵素の活性を高める方法が見つかれば、治療薬の開発も期待できる」ということです。