「CM効果はむしろ高い」――電通、HDDレコーダーのCM悲観説に反論という記事。

同社の調査によると、ほぼすべての事例において、DVR保有者のほうが、非保有者よりもCM認知度が高かったという。

「DVRの保有者はCM認知度が高いという結果を元に、DVRがTVCMの価値を引き下げるという他社の調査結果に反論している」ということなんですが、テレビCM枠を販売している電通が、それに対して不利になるような発表はしないかと思いますが、それでも「どうなんだろう?」とちょっと疑問に思う結果です。

「DVR保有者は広告に対する態度が平均よりも好意的」なのと、実際にテレビCMを見るかどうかというのは別の気がします。

ぼくも「広告は時代の流れを反映している」「話題になるTVCMは見たい」「関心のある広告の商品は注視する」「TVCMの商品は親しみが持てる」とか思いますけど、実際にはテレビCMはすっ飛ばしますからね。

今はアーリーアダプターが製品を手にしているので「DVRユーザーこそCMメッセージを浸透させる上で効率的なターゲットグループといえる」というのも当てはまると思いますが、これが広く浸透していけば、タイムシフトのツールとして認知され、テレビCMを簡単に飛ばせる、という使い方が広くされているのではないかと思います。

ランダムに見たくないCMが出てくるのは嫌だし、むしろルーティンで見ている番組に関しては毎回テレビCMは同じ、ということもあります。

そして自分の実感としては、HDDレコーダーがなければ、ほとんどのテレビ番組は見ない、ということです。キーワードや録画が簡単だからタイムシフトして見ているものの、そうでなければほとんどテレビは見ません。

電通では、

日本のテレビ広告の基準となる視聴率は、放送をリアルタイムに視聴する「ライブ視聴」のみを集計対象としており、録画機による録画や再生は視聴率に加算されないことを注意すべきと指摘している。

とこのような指摘をしており、HDDレコーダーがもっと普及したらどうなるのかな、とか思ってしまいました。新しい指標ができるのかな。現状ではライブ視聴に関しては、保有者・非保有者に大きな差はないとのことですが。

HDDレコーダーがもっと簡単で使いやすくなれば、テレビ視聴が劇的に変化する予感もします。各社がしのぎを削っていますから、これもそう遠くはない話だと思うのですが。

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現在のDVR世帯普及率が15%程度であることを考慮すれば、「この違いがテレビ広告ビジネスに与える影響はごく軽微と考えて差し支えない」とした。