ハードディスク録画のCMスキップによる損失は約540億円〜野村総研調査という記事より。

調査によれば、ハードディスクレコーダーではCMを全てスキップして見ているというユーザーが23.4%に達し、2005年のテレビ広告費の損失総額は約540億円に上ると試算している。

HDDレコーダーの利用状況などに関するインターネットアンケート調査の結果として発表されたものです。

HDDレコーダー利用者のうち、テレビCMを全てスキップする人は23.4%、80%以上スキップする人が33.0%という結果になったそうです。つまり、56.4%の人がほとんどのCMをスキップしているということになります。

えっ、半分の人はCMを見ているの!? という素朴な驚きも。

自分で使っていてHDDレコーダーが便利だな、と思うのは、

・タイムシフト
・CMスキップ

だからです。ほとんどテレビを見なくなっているのに輪をかけ、見るとしてもリアルタイムでは見ません。たまにニュースを見るくらい。普通の番組は深夜とかぽっかり空いた時間に見ています。生で見るのはスポーツくらいでしょうか。

そして見る時に便利なのが、CMスキップ。機種にもよるでしょうが、スゴ録には一押しで30秒弱をスキップするボタンがあります。だからCMに突入したらそれを2、3回押して、すぐに本編に戻れるのだから本当に便利です。

ということで、全くテレビCMは見ていません。

CMスキップ率の平均(64.3%)、録画した番組を視聴する割合、ハードディスクレコーダーの普及率、企業の年間テレビ広告費などからの試算として、CMスキップにより2005年のテレビCM市場の約2.6%、金額にして約540億円の価値が失われたとしている。

これはなかなか難しい仮定のような気がしますが、テレビ番組は見られているけどスキップされるスポンサーのCMが増えており、それが大きな損失に繋がっている、ということのようです。

テレビ視聴自体も、利用時間が「増えた」とする回答が14%あるのに対し、「減った」とする回答が31%にも達しているそうで、テレビ離れも進んでいると見て良いようです。

視聴者が減っている、CMが見られなくなってきている、とはいえ、圧倒的なリーチを考えると、まだまだテレビCMは外せない気がします。

要はテレビではリーチできない場所にどうやって届けるかという問題であり、必要に応じてネット等も活用しましょうよ、ということなのではないかと思いました。

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