Google、検索結果がプライバシー侵害として裁判所が削除を命じる決定

2014 10 10 0943

Googleで表示される検索結果がプライバシー侵害だとして、東京地裁が削除を命じる決定をしたことが「国内で初めてでは」と話題になっています。グーグルに「検索結果の削除」命令 国内初か、東京地裁という記事です。

関述之裁判官は9日、男性の訴えを認め、男性が求めた237件のうち、著しい損害を与えるおそれがある約半数の122件について、検索結果それぞれの「表題」とその下に表示される「内容の抜粋」の削除を命じる決定を出した。

Googleの検索結果に表示されていたのは、犯罪に関わっているかのような内容だったということです。これまでサジェスト機能に関する差し止め判決はあったものの、検索結果の削除を命じる判決は国内初ではないかとされています。

これまでのケースだと、恐らくこういう事態に遭遇した場合は、検索結果に表示されているサイト、2ちゃんまとめサイトなり、NAVERまとめなり、ブログなりに削除要請を出していたのだと思います(ネタフルにもそういう依頼が届くことがあります)。

東京地裁は、男性の人格権が侵害される内容が表示されていることが認められるとして、「(検索)サイトを管理するグーグル側に削除義務が発生するのは当然だ」と指摘。

Googleは「検索サービスの提供者には検索結果の削除義務は原則として認められない」と主張していたそうですが、人ひとりの人生が左右されてしまう訳ですから、同じような悩みを抱えていた人には朗報ではないでしょうか。悪意を持って、同じようなことをすることもできてしまいますからね。

実際、Googleがこういうことに対応していないかというとそんなこともなくて、ヨーロッパでは既に「忘れられる権利」に対して対応しています。

EU司法裁判所、Googleに「忘れられる権利」を

検索結果の削除も行われていることが明らかになっています。

Google「忘れられる権利」で数万件のリンクを削除

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コグレマサト
ブロガー/2004&2006アルファブロガー/第5回WebクリエーションアウォードWeb人賞/ブログ&ツイッター&LINE26冊執筆/HHKBエバンジェリスト/ScanSnapプレミアムアンバサダー/カナダアルバータ州ソーシャルメディア観光大使/カルガリー名誉市民/チェコ親善アンバサダー/おくなわ観光大使/オジ旅/かわるビジネスリュック/浦和レッズサポーター/著書多数