2007年3月3日、いよいよJリーグの2007年シーズンが開幕しました。これから12月まで続く、長いシーズンの始まりです。

目の前のピッチに選手が登場し、北側クルヴァから声が響きだすと、鳥肌が立ち「さあここからはじまる」というのを身体で感じます。

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しかし楽しいばかりではなく、今年の浦和レッズはACLにも出場しますし、日本代表にも選手を多く出すことが予想されますので、疲労との戦いになることが予想されます。

選手層が厚いと言われていますが、恐らくそれだけでは片付かない問題でしょう。2チーム分が編成できても、きっと両方がベストのパフォーマンスをするなんてことはできないでしょうか。

そして早速、2月のブルズ杯、ゼロックス杯と立て続けに大敗したレッズがいます。

シーズン前の合宿中の海外での試合、そして日本代表に多くの選手を取られて調整がうまくいかない中でのゼロックス杯ということで、どちらも厳しい試合になるだろうことは予想されましたが、監督交代がこれほどまでに大きく影響するとは思いませんでした。もちろんコンディションの問題が大きい訳ですが。

ゼロックス杯はテレビで観戦していましたが、守備をきっちりと固め、受けてかわして得点するというレッズのスタイルはすっかりと消えていたように思います。それはレギュラーメンバーが何人かいないということを差し引いても、レッズの迷いを象徴しているように感じました。

とはいえ、ただでさえ監督交代して戦術が浸透していないですし、合宿中はほとんど休みもなかったと聞いているので、それも仕方のないことでしょう。

と、そのような事情があっての開幕戦だったので、J2から昇格したばかりの横浜FCとの試合でしたが、やはり厳しい試合になるだろうと思っていました。案の定でした。

闘莉王、長谷部など日本代表にも選出されている主要メンバーがいないのは痛いのですが、それにしてもチーム全体が有機的に連動していくという場面が少なかったように思います。

さらにワシントンのコンディションの悪さが目立つました。足にボールがつかずにトラップに失敗したり、シュートミスをしたり。チームに再びフィットし、ゴールを量産するにはもう少し時間がかかるのかもしれません。

そんな中、収穫はやはり阿部です。柔らかいトラップ、ヘディングでの強さ、そして正確なフィードと、この試合ではディフェンスラインを統率しつつ、その能力をいかんなく発揮してくれていました。

闘莉王が戻ればボランチに入るのだと思いますが、鈴木、長谷部、小野との争いも面白くなりそうです。ぜひキャプテンシーも期待したいところです。

前半終了前、久保一人にやられたミドル一発でスタジアムは静まり返りました。クネクネと不思議なダンスを踊る久保を見ながら、その能力の高さを痛感しました。しかし選手個々の能力では、やはり浦和が勝っていたので、メンタルな部分がそれぞれのチームに大きく影響したのでしょう。

後半終了間際、横浜FCが勝ち点1に手をかけた瞬間、ゴール前の混戦から永井のシュートで1点リード、そのまま浦和レッズが勝利しました。それまでにも惜しいチャンスはいくつもあったので、ようやくという感じでした。

それでも横浜FCは、守備を固めて久保が攻めるというスタイルに自信を持ったでしょうし(久保に頼り切るのはリスキーですが)、浦和レッズは自分たちの現実を嫌が応にも突きつけられたことでしょう。

Jリーグだけであれば、1週間をかけて修正と言えるのですが、すぐに水曜日にはACLの試合があるのです。埼玉スタジアムでの試合で、移動がないことが不幸中の幸いかもしれません。