アイデアはどこからやってくるのか?

母親はインターネットを情報源として重視というネタを基に、29さんがエントリーを書いて下さっています。今回のデータが自分のアイデアの裏付けになって嬉しい、という内容なのですが、そんなことを言っているとキムタケに怒られてしまいそう、という話が。

今日は【戦略経営の発想法】を読んで日本を代表する敏腕経営者による「データに縛られすぎると新しい発想やビジネスを成功に導く真のアイディアなんて出てこないよ!」論に大きく心を打たれたばかり。

こういう話って、けっこう耳にするのではないかと思います。特に、飲みに行った席で、とか(笑) データに縛られちゃいかん、という人は、大概が成功者だったりアイデアマンだったりします。つまり自分自身の経験の基づいて、そういう論が展開されることが多いのではないかと。

ただそこで「ちょっと待った〜」と思う訳です。ぼくは石橋を叩いて壊すタイプの人間なので、どちらかと言えばデータを重視するタイプなのですが、あえて極端なことを言うならばデータを無視して新しいアイデアは生まれないのじゃないだろうか、とも思うのです。

かつてアイデアを作る方法というエントリーも書いたことがありますが、何もないところからアイデアが生まれてくることはありません。

常にたくさんの情報を集めておき、それらを組み合わせてアイデアを作る、つまりアイデアとは突然素晴らしいものが出てくるのではなく、かつてあったものの組み合わせである

実際のところインターネットではいろいろなサービスが登場しますが、これだけ数多くのネタを見ていると、どれがヒットしそうか、というのはすぐに判断がつくようになります。ネタの組み合わせによる経験則ですが、こういうのは無視できません。やはり知らないよりは知っていた方が良いと思うのです。

「データに縛られるな」という人たちは、実は自分の気づかない内にしっかりデータをインプットし、知らない内にアイデアの取捨選択を行っているのではないでしょうか? という仮説は立たないでしょうか。様々なデータが組み合わさり醸成され、ある日突然、きっと新しい“何か”が生まれているはずです。

あ、つまりは「データに縛られるな」って話か。結局、何書いてたんだ、いったい(笑) でも、過去の経験やデータがあるから今、そして未来があるというのも大切にしたいと思います。

まあ、深夜の日記ということで。たまにはこんなのも。できるだけたくさんのネタを自分自身に仕込んでおいた方が良い、ということを言いたかった訳で。そのためにネタフルをやっているのですね、父さん。