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この表紙の意味には、深い意味が込められていること、読み進めると分かります。

イブニングで連載されていた「よろこびのうた」が完結しました。早速、2016年7月22日に単行本が出版されます。過疎の田舎町で、なぜ老夫婦し焼身自殺を選ぶことになったのか。週刊誌記者が核心に迫っていく物語。怖くもあり、温かくもあり。夫婦とは‥‥。

北陸の勝野市、田園地帯の集落で火葬場から老夫婦の焼死体が見つかる。警察は老老介護の末の心中と結論付ける。事件から半年後、東京で週刊誌記者をしている伊能は取材ため勝野市を訪れる。近隣住民の口は重く難航する取材のなか伊能は、地域の雑貨屋の駐車場に残る濃いタイヤ痕、焼死した夫婦が事件の半年前に車を買い替えたこと、挙動不審な小学生という三つの『不自然』に気付く。それは事件の深淵へ至る第一歩であった。

老夫婦が畑の中にある火葬場で焼身自殺を遂げるという、ショッキングな話なのですが、優しい絵柄で優しく物語は進行していきます。認知症を患った妻、それを献身的に支える夫‥‥果たして2人は、病気を苦にして自分たちの身を焼いたのか?

以前にも「月光」という作品を読んだことがあり、こちらも誘拐事件をテーマにした作品なのですが、優しい絵柄にほんわかとした気分で読んでいたことを思い出しました。

そうなんです、基本的に登場人物が優しいんですね。悪い世界ではない。しかし、どうしても事件や犯罪が起きてしまう‥‥ゆったりと読める、独特の世界観です。

作者であるマンガ家のウチヤマユージ氏は、キツネツカという個人サークルを主宰し、自主制作漫画誌展示即売イベント「コミティア」で活動されていたとのこと。