マクドナルド、業績悪化で131店舗を閉鎖へ

2015 04 17 1245

マクドナルドが業績悪化により、年内に131店舗を閉鎖することを明らかになしました。2015年12月期の最終損益が380億円の赤字になる見通しとも発表されています。マクドナルド再生模索 131店閉店・人員削減…という記事になっていました。

同日記者会見した日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は冒頭「取締役一同、厳しい業績の責任を強く感じている」と陳謝した。今期は売上高が2千億円と前期比10%減。01年の上場以来、最大の赤字となる。

使用期限切れ鶏肉による客離れに始まり、マクドナルドには逆風が吹き続けています。さらに「画一的なメニューやサービスが飽きられる」など、世界中で似たような状況が起きているようでもあります。

再建策では今後4年で全3千店のうち約2千店を改装する。採算の改善が見込めない131店舗は年内に閉める。早期退職制度で従業員を100人減らすなど年約160億円のコスト改善を見込む。

店舗や従業員を減らしコストカットするというのは常套手段で、短期的に効果は出てくるでしょう。問題はその後、どうやってビジネスモデルを立て直していくか、というところだと思いますが、フランスでは独自色を出して回復傾向にあるそうです。

現地法人は米本社を説得し、独自のメニューを出せる裁量権を広げることができた。マクドナルド・フランスのプティCEOは「我々は世界統一のモデルから個人に合わせたモデルに変わろうとしている」と話す。

フランスパンやカマンベールチーズ、クロワッサンといったフランスらしい商品が並んでいるそうです。世界中で統一のメニューではなく、より地域に合わせたメニューを展開するということを、日本でも行っていくようになるのでしょうか。

アメリカでは、タッチパネルで好きな具材を選べる「オーダーメード・バーガー」という取り組みも始まっているそうですが、これは日本人には受け入れられるでしょうか。サブウェイやスターバックスで細々と伝えるのは抵抗ありますが、タッチパネルだったら大丈夫かな?

さらに、給与体系の見直しも実施されます。マクドナルド、給与体系見直し 低評価の従業員は賃下げという記事になっています。

現行の業績連動型の給与で、4段階評価のうち上から1、2番目の従業員は基本給を引き上げる一方、3、4番目の評価の従業員は引き下げる。

業績連動型ということで「業績が回復する兆しはなく、多くの従業員には実質的に賃下げだ」という反発が出ているそうですが「過半数の社員は給与が上がる」という伝えられています。

マクドナルドで食べたい、日本風のものってなんだろう? と考える。

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マクドナルド、380億円の赤字予想 190店を閉店へ:朝日新聞デジタル

サラ・カサノバ社長はこの日、都内で記者会見し、「お客様の期待に応えられていないことを重く受け止めている」「厳しい決断もしたが、最善の努力」と述べた。

業績悪化のマクドナルドがついに賃下げ トップとの格差に現場から不満の声|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

一方で、日本マクドナルドホールディングス(HD)が公表した有価証券報告書によると、今年3月25日に退任した原田泳幸前会長には、役員報酬と退職慰労金合わせて3億3900万円、サラ・カサノバ社長には2014年度の報酬として1億0700万円が支払われている。