キリン&サントリー、経営統合交渉が決裂

キリンとサントリー、統合交渉を打ち切り 統合比率で溝という記事より。

統合が実現すれば、売上高の合計は約3兆8千億円(2008年12月期)となり、「オレオ」などで知られる米クラフト・フーズなど世界の食品大手と肩を並べる規模になるはずだった。

キリン&サントリーが経営統合で交渉中!?ということでネタフルでもお伝えしていたのですが、これが2009年7月のニュースでした。

「最終調整中で、しかも年内合意を目指す」と伝えられていたのですが、年が明けて、両社から経営統合交渉の決裂が発表されました。

交渉決裂の理由は、

サントリーが株式を公開していない非上場会社であることから、将来の収益力や文化事業なども含めた企業価値の算定で、両社の溝が埋まらなかった

というものだそうです。サントリーとしては価値を大きく、しかしキリンとしても譲れない、というところだったのでしょうか。

「認識の相違があり、ステークホルダー(利害関係者)から理解・賛同を得られる会社の姿を描くことが困難と判断した」とキリン。

サントリーも「最終的な統合比率で合意に至らなかった」としています。サントリーが非上場企業ということでどうなるかと思っていたのですが、交渉がまとまらないという結果に。

キリン、サントリーの統合交渉が決裂に、詳しい比率がありました。

統合比率をめぐる交渉では、昨年11月下旬にキリンが、キリン1対サントリー0・5程度の案を提示。一方、サントリーは、キリン1に対しサントリー0・9を要求。その後、キリンは1対0.6程度に引き上げたが、サントリーは1対0・9を主張し続け、最後まで妥協点を見つけられなかった。

これは確かにまとまらない。また、サントリーがキリンの子会社「協和発酵キリン」の売却を求めるも、キリンは成長戦略の柱の一つに位置づけるなど、こうした相違もあったようです。

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