ソフトバンク、ボーダフォンを買収

ソフトバンクがボーダフォンを買収、買収額は1兆7,500億円です。

ソフトバンクは17日、ボーダフォン・グループPLCとの間で、ボーダフォンの買収について合意したと発表した。買収額は約1兆7,500億円。

ソフトバンクがボーダフォンを買収しました。それまでにも携帯電話事業への参入を発表していたソフトバンクでしたが、ソフトバンクのボーダフォン買収、真の狙いは端末調達力という記事にもある通り、

その大きな要因が、携帯電話機の調達で決定的に不利な状況にあること。ソフトバンク単独では、国内メーカーから携帯電話機を調達することが事実上不可能なのだ。

ということに買収の大きな理由があったようです。開始直前のナンバーポータビリティーの時には、自前サービスを開始していて、ガッチリとユーザを掴みたいという思惑もあったことでしょう。

ということで、約1兆7,500億円での買収となりました。

ソフトバンクが2,000億円、Yahoo! が1,200億円を出資し、LBO(Leveraged Buy-Out)により残りの資金を調達するそうです。ソフトバンクが買収の意向を発表した後、投資したいという話がかなりあったそうなので、資金調達には困らなかったみたいですね。

そしてなんといっても強みは、Yahoo! が出資していることからも分かるように、携帯電話事業におけるYahoo! との業務提携です。

国内ナンバーワンポータルがボーダフォン向けにサイトを構築するのですから、あっと言わせるようなモノになるのは間違いないでしょう。そうしたコンテンツの強みをどのように発揮するのか、注目です。

「今回の買収によって固定、移動通信事業を有する、連結売上高2.5兆円規模、提供回線数約2,600万回線の総合通信事業者となる」

ソフトウェアの流通業だったソフトバンクが、NTTやKDDIに並ぶ総合通信事業者へと変貌を遂げました。

あと数ヶ月早く決まっていれば、期待感からボーダフォンを使い続けていたかもしれません。

ソフトバンク、ボーダフォン買収で「世界のモバイルポータルを目指す」によれば「ボーダフォンの国内ブランドは今後新たなブランドに切り替える予定」ということで、「Yahoo! ○○」といったブランド名になる可能性もあります。