ニュートリノ観測でノーベル賞を確実視されつつも、ガンで亡くなった物理学者・戸塚洋二氏の最期の11ヶ月間が綴られています。ご本人が書いたブログがまとめられているそうです。

The Fourth Three-Months」がそのブログで、科学者らしく冷静に、そして客観的に病状を分析しているようにも見えますが、そこにすがりたかったという気持ちも分かる気がします。

戸塚さんは、「『残された一日、一日を充実してお過ごしください』なんて言われても、そんなことできるわけがない」と打ち明けている。病状は日々悪化してゆく。人間、誰しもいつかは死ぬ。それが10年、20年早いだけなんだ、と自分を納得させてみる。だが、恐怖はなかなか消えない。現代人は、こうした精神的苦痛を味わわねば死ねないのだろうか。

どうして人生の最期まで、苦しみを味わわなくてはならないのか。本当に考えさせられます。

がんと闘った科学者の記録 (単行本)

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