伊地知晋一「CGMマーケティング 消費者集合体を味方にする技術」読了

けっこう前に献本で頂いておりました(すいません、読むのが遅いもので‥‥)。読み終わりました。ありがとうございます!

CGMマーケティング 消費者集合体を味方にする技術

CGMマーケティング 消費者集合体を味方にする技術

ITmediaで連載されていたものを加筆してまとめられたものだそうです。ITmedia連載時もずっと読んでましたが、こうして一つにまとめられて通して読むのも良いですね。

ということで帯にあるように「ネットに散らばる個人の力をビジネスに活かす“力学”」である、CGMについて解説している書籍です。

ブログのみにとどまらず、mixiなどのSNSなどの事例、CGMの基本的な考え方を知ることができます。

GoogleがMySpaceと提携したことに触れ、参加者が増えれば増えるほど、参加者の利便性が向上する「ネットワーク外部性」の解説が良かったです。ネットワーク外部性を強化するには、オピニオンリーダーや双方向型のアーキテクチャが重要である、と。

あとはフォートラベル代表へのインタビューも参考になりました。あくまでもフォートラベルで自分の旅の記録をしてもらうことを意識してもらう、つまりユーザが第一と考えているのはなるほどな、と思いました。

「ブログ・SNSをマーケティングで生かすには」で紹介されている、少しの批判が信頼度を上げる「CGMにおける2:8の法則」というのも、多くの人が肌感覚として理解できるのではないでしょうか。

さらには炎上の分類(ぼや、半焼、全焼)、そしてその対応方法も説明されています。炎上というのは体験しないと分かりにくいところがあるし、一般的にはかなり恐れられていると思うのですが、誰しも可能性があることで、事前の知識として知っている/知らないでは対応が大きく変わってきます。

CGMのビジネス展開を検討している人は、一読をお薦めします。