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イケダハヤトさんが「プロブロガーになる」ための難易度が上がってきている件について : まだ東京で消耗してるの?という記事を書いておられました。中でネタフルも紹介して頂いてまして、要約すると「市場変化により記事を大量生産するコグレ型は難しいだろう、ブロガーは芸人になろう」という内容なのですが、あくまでもイケダハヤトさんの「肌感覚」ということなので、マジレスしてもアレかなー、と思いつつ、ぼくの感じるところを書いておきたいと思います。

ブログという市場は枯れているのか?

イケダハヤトさんの主張はこちらです。

肌感覚で申し訳ないのですが、プロブロガーになる、すなわち「ブログだけで生計を立てられるようになる」ためのハードルは徐々に上がってきている気がしています。

その理由として「ブログという市場がやや枯れてきていること」ということが挙げられています。

いや、もう枯れまくりなんですよ。日本で第1次ブログブームがやってきたのは2004年でした。今では普通のことですけど、芸能人がブログを書き始めて空前のブログブームが起こった訳です。まだTwitterもありません。有名人が自分の言葉で情報発信する、そりゃあ大変な出来事でした。もう昔話なのかもしれませんけど、ペイパーポストとか、悪い方でも話題になりました。

日本でTwitterが話題になり始めたのが2007年で、その後、やはり芸能人が使い始めることで2009年にTwitterブームがやってきました。この後、Facebookもやってきて、ソーシャルメディアブームがやってきましたね。多くの人はTwitterでつぶやいたり、Facebookに投稿するだけで十分なんじゃないか、だから、このままブログは衰退してしまうんじゃないか‥‥という危惧がありました。

でも、ブログというプラットフォームはコンテンツをストックする場所としては優秀ですし、何より自分が大好きなのでなんとか盛り返して欲しいと思いました。そこで2011年に企画し、2012年に出版したのがいわゆるプロブロガー本でした。おかげさまで多くの人に手にとって頂き「ブログで食べることができる」という話も広まり、それを目標とする人も増えたと思います。ブロガーも増え、局所的ですが、第2次ブログブームに繋がったのではないかと思います。

そういう意味では、枯れ始めているというのも当たっているとは思うのですが、既に枯れていた、というのが率直なところで、もともと枯れていたところに花がついたので、まとめサイト全盛の時代において「また四季が巡るのか」くらいの感覚でいます。

なぜ今のスタイルになったのか?

元祖プロブロガーのコグレさんは象徴的ですが、昔は淡々と更新すれば十分稼げたんですよね。

いきなり昔話にされてしまいましたが、今でもブログの更新だけで淡々と暮らしていますよ。検索エンジンでのポジションとか競合サイトとか、昔のままではありませんけどね。

ただ、イケダハヤトさんは「今から同じやり方をしても多分稼げません」と書きますが、これに関しては「やってみないと分かりません」と回答する他、ありません。「コグレさんは過去記事が膨大なので何とでもなる」とも書かれていますが、ぼくも最初から蓄積があった訳ではないので。

ブログを書き始めたのはサラリーマンだった2003年で、早起きして書き、ランチを急いで食べて書き、子供を寝かしつけて書き、土日に書き、ということを3年間続けて、ようやく2006年にブロガーとして独立しました。多分、同じようにやってコンテンツを蓄積すれば、けっこうイケるんじゃないかと思うのですが、どうでしょうかね。

ちなみに、ネタを探してコメントして記事を書くというスタイルは、1997年に始めたメールマガジンに由来しています。こちらも日刊で発行していて、最大で16,000人くらいの読者がいました。これだけ読者がいれば、今なら何らかのマネタイズの方法がある気がしますが、当時はクリック型の広告くらいしかなくて、とてもじゃないですが、それで食べていく、なんていうのは難しい話でした(でも、ネットでモノを書いて生きていく、という夢が捨てられなかったんです)。

今はブログでもアフィリエイトが充実しているし、記事広告だってあるし、当然Google AdSenseだってあるし、収入を得る手法はたくさんあります。ツールだって情報だってたくさんあります。だから、マネタイズに関しては難易度は下がっていると思います。昔の方が、ブログで食べていくというのはよほど難しかったんじゃないかな。

いま、ブログを一生懸命書いて、それなりにGoogle AdSenseやアフィリエイトで収入を得ている方は、ちょっと想像してみてください。マネタイズがほとんどできない中で、ブログを何年も書き続けるということを。それでも書きたいと思えれば「プロブロガーになる難易度」はグッと下がると思います。

ブロガーは芸人になるべきか?

これからプロブロガーになろうと考えている人は、自分を芸人として露出していかないといけません。芸人といっても、別にギャグをやれという話ではありません。記事を淡々と制作しつづけるだけではだめだ、ということです。もっと「個人」にファンを付ける努力をしないと、生きていくのは難しいと思われるのです。

プロブロガー本などでも書いてますし、ブログの運営方法を聞かれると常々している話なのですが、ブログで食べていこうとした際に大事なことの一つが、ブログのファンを増やすことです。これはイケダハヤトさんと意見は同じです。ファンが増えることでリンクなどが増え、ブログの価値も上がっていきます。だから、ファンと検索エンジンと、両方を見ることが大事です。

ただし。どこまで「芸人」になるのかは、意見の分かれるところだと思います。最近はYouTuberが話題になることも多いですし、恐らくああいった個性の出し方が求められるとイケダハヤトさんは言っているのとは違うかもしれませんが、これは個人の考え方ですが、ぼくは真逆の方向を進んでいます。

基本、顔出しはしません。元々は小さい子供がいたので、何か問題が起こることが心配だというのが主たる理由なのですが「芸人として消耗しないように」という理由もあります。ブログが話題になってずっと右肩上がりだったらいいんです。でも、そんなの続かないんですよね。ブログに波があることは、10年以上更新して分かっています。

消耗戦からいかに脱落しないで生き残るか?

イケダハヤトさんもよくご存知だと思いますが、ブログが話題になり続けるためには、相応の燃料を投下し続けなければなりません。いい話題だけではないでしょう。相当、ハードです。そこに顔写真も一緒になれば「またおまえか」となり"消化"されるスピードに加速がつくかもしれません。いわゆる炎上というのは自分を燃料にする行為ですから、燃料切れでだんだん燃えなくなりますし。あ、話が逸れました。

読めばわかるとおり、彼のブログは超淡々としています。個人の色はほとんど感じません。ニュースサイトに近い存在なので、記事を読んでいてすげー面白いかと言われると、別に面白くはありません(念のため、disりじゃないですよ)。

個人の色をあまり出さないようにしている部分もあるので、そう読んで頂いてありがたいところですが、中には個性が全開になっている記事もあるんですよね。飲食店の話とか、浦和レッズの話とか、それこそiPhoneのレビューとか、最近だと格安SIMの話とか。時々、妙に熱量のある記事を書いていることがあり「それが面白い」といって下さる熱心な方もいます。全ての記事で自分を出し切らないのも、ぼくの"消耗"しない戦略の一つです。

すべからくブログ芸人として面白いことを書かなくてもいいのかな、と思いますし、個人的にはそちら(個人を出し続けること)の方がブログで食べるよりハードルが高く感じます。

それで、プロブロガーになる難易度は上がっているのか?

クラウドソーシングとまとめ系CGMのおかげで大量の記事が生産されるようになりました。組織的に大量の記事を供給するメディアが増える一方で、市場はそれほど拡大しているように見えない、というのがぼくの所感です。

市場の変化に敏感ではあるべきですが、過敏になる必要はないと思います。今の状況は2ちゃんまとめとか、NAVERまとめの記事とかが増えて、さらにはnanapiのようなノウハウコンテンツがゴリゴリ作り出されるサイトもあって、確かにブロガーには良い状況には見えないかもしれません。

しかし「相変わらずGoogle先生に生命線を握られている状態ですからねぇ」というのは、恐らく他のサイトも同様ですし「5年後、自分がこれで食べていけているかはよくわかりません」といつになく弱気なイケダハヤトさんですが(もしかして競合ブロガーが増えないようにしている!?)、2ちゃんまとめだってNAVERまとめだってnanapiだって、5年後に残っているかどうか分からないわけですよ。ここは個人ブログの強みですよ。自分がやめなければ、生き残りますから。

最後に「プロブロガーになる難易度は上がっているのか?」ということへの回答ですが、おっさんの長めの目で見ると「変わってない」と思います。昔も個性が必要じゃなかった訳ではないですしね。ただ、今は個性的なブロガーが多いので、そういう人との競争は過当になっているのかも。そのことによる消耗もあるので、今はバランスする難しさがあるかもしれません。

昔はソーシャルメディアもはてなブックマークもなくてどうやって情報を拡散させていたんだと思うんですが、その時代ごとにやりやすさ、難しさがあるということを、振り返ってみると改めて感じます。ま、それも含めて長い目で見ると「ハードルの高さは変わっていない」ということで、ひとつよしなに‥‥あまり面白くない結論ですいません。

肌感覚と皮膚感覚の違いを考えつつ、筆を置きたいと思います。

プロ・ブロガーの必ず結果が出るアクセスアップテクニック100

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