「ブログは既存メディアに経済的脅威を与える」、Dan Gillmor氏/ジャーナリストという記事。

Gillmor ブログやWikiは、意見を表明する新しい手段を人々にもたらすものです。ブロガーやWikiを書く人々、さらには新しいフォーマットのメディアをつくる人々が、伝統的なメディアをつくる人々と、相互に意見交換をすべきだと思います。

「ブログやWikiは、既存のマスメディアに取って代わるのではなく、お互いが補完しあっていくでしょう。これは非常に重要な展開です」という指摘、これはある意味ではライブドアとフジテレビの関係にも通じるものがあるのではないかと、そんな風に感じました。

さらに「既存メディアが、掲載する記事の品質の良しあしで自己崩壊しないとすれば、ニューメディアが既存メディアに与える脅威はジャーナリスティックなものではなく、経済的なものです」とも。「例えば、eBayは非常に巨大な案内広告と見ることができます。つまり、eBayのような企業は、広告収入の点で競争相手なのです。」

ジャーナリズムの品質と公平性が「利益」と相互に関連があるかどうか、私にははっきりと分かりません。既存メディアのプロがつくる記事にも、正確性と公平性の面で疑わしいものがあります。一方、アマチュアの記事であっても、正確性と公平性を驚くほど素晴らしく維持しているものがあります。

Gillmor氏のGrassroots Media Inc.は広告主からのバイアスを受けないで中立な立場を取っている、利益を生むこととは対極にあるように思える、しかし、経済的対価なしにどのようにジャーナリズムとしての品質と公平性を保つのですか? という問いに対する答えです。

広告のことばかり考えると書きたいことが書けなくなるからGoogle AdSenseやアフィリエイトプログラムなどは使わない、という意見を目にすることもありますが、Gilmor氏は「私は、利益を生むことに対して、あなたが考えるほどに対立的な立場を取っているわけではありません」とも述べています。「「草の根」ジャーナリズムが生計を立てる方法はたくさんあります」とも。

そう考えると、記事内容に即して自動的に配信されるAdSeneseは、まさにブログのための広告とも言えます。また、自分で取捨選択することができるアフィリエイトもブログ向きと言えるでしょう。アフィリエイトに参加する企業側も、ある程度のリスクは前提として考えているでしょうし。

そして「ブログやWikiの出現は、視聴者の役割や責任をどう変えますか?」という問いには、

たいへん重要なテーマです。何が真実で、何が信用できるかについて、視聴者は、より懐疑的で注意深くなる必要があります。マスメディアで視聴するものはすべて正しい」という決めつけは捨てなければなりません。そして、時間をかけて、信頼できるソースを探さなければなりません。

と答えています。これは、2ちゃんねる周りでもよく言われる「ネタをネタとして見抜けるかどうか」という、ある意味ではリテラシーのようなものと言えるでしょう。日本でもアメリカでも、全く同じようなことが言われている訳ですね。