【緊急連載 変ぼうするFTTHサービスの真実】「あの料金なら怖くない」,ソフトバンクが料金戦争を避けた理由という記事より。

プロバイダやFTTH通信事業者など各社が,ソフトバンクBBのFTTH料金を各社が恐れていたのはADSL参入時の“トラウマ”があったからだ。ソフトバンクBBは,当時のADSL料金水準のほぼ半分に当たる月3000円弱でサービスを開始。ADSLの値下げ合戦の口火を切った。当然,FTTHでもソフトバンクBBは格安料金を出すはずと考えた。ところが,Yahoo! BB 光の料金は極めて平凡だった。

それまでの利用料金の半額で登場したADSLの時のように、事業者各社がYahoo! BBのFTTHに戦々恐々する中、発表された料金は「ケイ・オプティコムより2000円も高い平凡な料金」だったということで、なぜソフトバンクが驚異的な料金設定を避けたのか、という記事。なんとなくインパクトにかけると思っていたのは、やはり料金設定にあったんですね。

それには格安価格を付けたくても付けられなかった事情があった。東西NTTから借りる光ファイバのコストだ。孫正義社長はYahoo! BB 光の発表会見で,「NTTの光ファイバ・コストに大きく依存するため,めちゃくちゃな値段にはできない」と説明した。

銅線は丸ごと借りれば月額1,400円、ADSLと電話を多重にするなら160円で済むところを、光ファイバは5,000円強かかるんだそうです。確かにこれでは、無茶な値段はつけられませんね。

「ソフトバンクBBが採用するFTTHの新技術「GE-PON」(gigabit Ethernet-passive optical network)は,一戸建てでも複数ユーザーで光ファイバを共用できるのが特徴」とのことですが、これはユーザ数により利益にも赤字にもなるため、「共用システムを一人で使うユーザーが増えるほど,赤字が膨らんでしまう」というジレンマもあるそうです。

ではなぜ、それでもFTTHに参入したかと言えば、

「FTTHはユーザー数というボリュームを集めないとコストが厳しい。ボリュームを集めた通信事業者が勝つ。我々はADSLで多くのユーザーを囲い込んでおり,共用型のFTTHサービスを始めても採算が合うようになると判断した」

という判断によるもので、ADSLからFTTHの移行も見込んでのことのようです。「同じ通信事業者内でADSLからFTTHに移るなら,メール・アドレスが変わらない上に手続きも簡単。ゼロから新規ユーザーを集めるよりも,FTTHユーザーを集めやすいのは確かだ」

目標は100万人。しかし、決して安い訳ではない「Yahoo! BB 光」。どのようなキャンペーンが打たれてくるか注目、です。