イー・アクセス、AOLジャパンを買収、ISPアウトソーシングなど事業拡大です。

ISPのアウトソーシングなど、事業領域の拡大を図るとともに、米AOLの親会社である米タイムワーナーのコンテンツをブロードバンドサービスに活用することを目指す。AOLジャパンの法人格は存続、ブランドは継続される。米AOLは、日本でのAOLブランドの維持継続と、さらに成長するため事業譲渡を決めた、としている。買収額は約21億円。

日本のAOLは決して成功しているとは言い難いなぁ、とは思っていたのですが、イーアクセスが買収してしまいました。ブランドを継続できる買収先を探していたのかもしれません。

イーアクセスはDSL回線の提供をビジネスとして続けてきましたが、この買収により、

自前のISP部門を保有することになり、中小のISPなどを念頭に、課金までを含めたアウトソ-シング事業ができるようになり「フルラインのサービス」(イー・アクセス 種野晴夫COO)が実現する。

と見込んでいるそうです。中小のISPも、運営を負担に感じているところも増えている予感がするので、料金次第ではアウトソーシングは良いかもしれません。AOLではそうした中小事業者を買収するなんていうことはあり得るのでしょうか? AOLブランドだったら買収も容易だと思いますし、そういう方向性で会員獲得をしていくというのもありかもしれません。さてはて。

AOLの事業規模は2003年12月期で、売上高が97億3,700万円、営業利益は14億3,700万円、経常利益は14億1,000万円、当期純利益は8億2,800万円で、加入者は約40万人だそうで、優良企業ですね。買収金額を会員一人当たりで割ると5,250円です。イーアクセスにしてみれば、AOLの親会社タイムワーナーのコンテンツも見据え、良い買い物だったと言えるのではないでしょうか。

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「会社を作って4年ちょっと。先行投資があってこれまでは赤字だったが、今期は初めて通期黒字を達成できた」(イー・アクセスの千本倖生社長)。2005年3月期も増収増益を予想している。

AOLジャパン、全営業権と従業員をイー・アクセスに譲渡

またAOLジャパンは利用者の伸び悩みなどから2003年12月にNTTドコモとの資本提携を解消、提携先を探していた。今回両社の思惑が一致し、事業の譲渡となった。事業譲り受けでイー・アクセスがAOLジャパンに支払う金額は約21億円。全額現金による支払いとなる。

AOLジャパン買収で「脱ホールセール」目指すイー・アクセス

イー・アクセスがコンテンツ課金機能を持ち、“回線の上のレイヤー”へと進出すれば、Yahoo!BBのような垂直統合モデルの事業者に変貌するとも考えられる。そうなれば、ARPU(1ユーザーあたりの収益平均)も引き上げられるだろう。

イー・アクセス、AOLジャパンのISP事業を21億円で譲受

なお、AOLジャパンが現在提供しているサービスは継続される予定。「日本での営業権がイー・アクセスの一事業部に移行すると考えてもらえばいい。サポート体制なども変わらない」(AOLジャパン)。ブランド名もAOLのままで変更はないという。

イー・アクセス3月期決算発表「AOLジャパンはコンテンツへの足がかり」

米国FCC元委員長のウイリアム・ケナード氏、元富士銀行頭取および会長の橋本徹氏、慶應義塾大学環境情報学部教授の國領二郎氏など、国内外7名が社外取締役として就任

イー・アクセス、AOLジャパンの営業譲渡を受けISP事業に参入

AOLジャパンのナローバンドユーザーをブロードバンドへ移行させることでブロードバンドユーザーの拡大を図るほか、ADSL事業以外のISPネットワークアウトソーシング事業に事業領域を拡大する方針だという。

イー・アクセス、AOL ジャパンの ISP 事業を買収

これは、中核事業である ADSL ホールセールの付加事業として、ISP ネットワークのアウトソーシング事業の拡大を目指すイー・アクセスと、AOL ブランドの日本での継続展開を求める米 AOL の意向が一致したもの。

イー・アクセス、2003年度決算は初の通期黒字

千本倖生社長は「国内のADSLは1,000万回線を超えたが、普及が終わっているわけではない。ブロードバンドの主力をFTTHとしているのは日本だけだ。依然、現在の2倍くらいの市場規模にまでなる」と語り、強気の読みを示した。