ソニー、デジタル一眼レフカメラに参入

ソニー、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラに参入という記事より。

ソニーは19日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラをコニカミノルタと共同開発すると発表した。コニカミノルタ αマウントシステムを採用し、従来のαシステムと互換性を持つ製品を開発する。

くわっ!

なんと、ソニーがコニカミノルタとデジタル一眼レフカメラを共同開発すると!

一眼レフの技術がソニーと、デジタル一眼レフカメラで出遅れた感のあるコニカミノルタが手を組み、αマウントシステムをベースにデジタル一眼レフカメラの共同開発を行うそうです。2006年夏の発売を目標に開発するとのこと。

今回のソニーとコニカミノルタの発表により、デジタル一眼市場においても2大家電メーカーが激突することになった。また、それぞれがフォーサーズ、CCDシフト方式といったデジタルカメラならではの技術を有するカメラメーカーをパートナーとして選んでおり、最終的な製品にも注目される。

来春には松下とオリンパスのフォーサーズシステムをベースにした共同開発モデルも登場するはずですから、デジタル一眼レフカメラのカテゴリーも家電メーカーが参入して面白くなりそうな予感。当然、エントリー向け機種では手ぶれ補正が当たり前になるんでしょうね。

【解説】コニカミノルタとソニー、デジタル一眼レフ共同開発の狙いと背景という詳細な記事もあります。

今回の提携でコニカミノルタが提供する技術についてはシンプルだ。αマウントの技術や一眼レフカメラの光学系ノウハウを提供することになるだろう。

一方のソニーが持つ技術は何なのか、という点に関しては「CCD、CMOSセンサーなどのイメージャ技術、小型・軽量化技術、動画を含めたイメージ処理技術、バッテリー技術」が挙げられています。当然、ソニーというブランドが持つ重要性もあるでしょう。

キヤノンおよびニコンの強さが目立つデジタル一眼レフカメラ市場は、低価格機の相次ぐ投入で成熟市場への歩みを加速しているが、ソニーそしてフォーサーズマウントでの製品開発を進める松下電器といった、銀塩カメラとは異なるベンダーの血が入ることで、もう一度、市場に変化が生まれる事を期待したい。

一度レンズを購入し始めたら、違うメーカーに乗り換えることは考えにくいデジタル一眼レフカメラですから、とにかく各メーカーはエントリーユーザを獲得するのに必死です。2006年に勢力地図が塗り替えられるのかどうか、期待したいと思います。

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ソニーではここ数年カールツァイスブランドのレンズを積極的に採用しているが、今回の提携について「コニカミノルタの実績を評価している」と、交換レンズ1600万本というαシステムのラインナップ、手ブレ補正も含めた同社の技術を評価しているという。

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ソニーは現在、デジタルカメラの世界市場で2位の座にある。しかしコンパクト機が中心で、デジタル一眼レフへの参入が遅れていた。一方コニカミノルタはデジタル一眼レフ市場で先行するキヤノンやニコンを追うべくパートナーを探しており、両社の意向が合致した形だ。

ソニーがコニカミノルタを一眼レフのパートナーにしたわけ

コニカミノルタは、自社の中級機を凌駕するかのような10万円のデジタル一眼レフ機を発表するなど市場で攻勢を強めているものの、2004年12月時点の国内販売台数シェアは第5位の7%にすぎない。ユーザーが保有する交換レンズ資産という点でも条件は良くない。Aマウント品の累計出荷本数は1600万本。キヤノンのEFマウント品の「2500万本以上」(同社)に水をあけられている。

コニカミノルタとソニー、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの共同開発で合意

なお、共同開発されるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラについての詳細は発表されていない。今後、両社はそれぞれの強みを生かして、魅力あるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラを共同開発し、積極的に事業を展開していくとしている。