Imac 1998

12年間に渡りスティーブ・ジョブズと仕事をしたクリエイティブ・ディレクター、ケン・シーガル氏の講演を聞かせて頂いたのですが、iMacのネーミングについて面白い逸話がありました!

今回の講演は、ケン・シーガル氏が出版した「Think Simple」を記念したもので、六本木のアカデミーヒルズで開催されました。シンブルさの重要さについて講演されました。

その中で、iMacのネーミングをした際の逸話が興味深かったです。

(全文は「Think Simple」刊行記念セミナー“クリエイティビティとイノベーションを生み出す熱狂的哲学”レポートからどうぞ!)

//////

iMacを初めてみた時、驚いた。本当に社運をこれにかけていいのか、と。1週間くらいスティーブ・ジョブズとミーティングした。その時は「C1」というコードネームだった。iMacという名前を最初から気に入った訳ではなかった。彼は妥協しない人だった。「MacMan」という候補を持っていた。みんな驚いた。最悪だよ。しかしスティーブ・ジョブズは最高だと思っていた。

Walkmanみたいですよ、というと、それでいいんだよ、と。コンシューマエレクトロニクスの概念を頂けるんだからいいんだと。

重いので名前がポータブルが想起されるものではいけない、おもちゃを想起するものではいけない。それがMacManはウォークマンやパックマンを想起するし、男女差別的であった。

それで5つの名前を作って、それぞれ理由を書いてもっていった。最後にiMacをまた持っていった。コンピュータはみんなにアピールしなくてはいけないのでEveryMacはどうかな、と。miniMac、ぜんぜんミニじゃない。他のはひどいので披露はしないが、最後にもう一度iMacを持ち出した。

最初の4つはダメだとスティーブ・ジョブズはいった。iMacもそれほどいいと思わないといった。やはりMacManしかないな、と。ちょっとショックだったが、1週間後に行った。3つ新しいものをみせて、もう一度iMacをみせた。今週聞くとそんなに悪くないが、やっぱりMacManだ、と。

次の日にMacの人と話をしていると、スティーブ・ジョブズがコンピュータにiMacというラベルをはって周りの人に見せていたよ、と。そしてiMacに決まったとスティーブ・ジョブズの裁定があった。

//////

なんと、スティーブ・ジョブズはiMacのネーミングを「MacMan」にしようとしてそうなのです。よりによって「MacMan」です。

「MacMan」には相当なこだわりをもっていたようですが、最終的に「iMac」に落ち着いていなかったら、その後の製品のネーミングにも影響したかもしれません。

・PodMan
・PodMan touch
・PhoneMan
・PadMan

やっぱりなんだか違う気がしますね。ケン・シーガル氏がしつこく「iMac」を提案してくれて良かったです。

でも、スティーブ・ジョブズもちょっとかわいいな、と思ってしまいました。ジョブズ本人こそ“MacMan”でしたね。

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

4140815450