「iPod」の陰に潜むAppleの不安材料とは?

好調「iPod」の陰に潜むAppleの不安材料という記事より。

「iPod」の大流行のおかげで、米Apple Computerは金融市場でも人気を博している。だが、iPodの成功の陰には同社の収益性の低下という問題が潜んでいる。

iPodのシェアはアメリカでは76%、日本でも50%になっており、Appleは大変好調で株価にもそれが反映されているけれど、実は陰には不安材料も隠されているだよ、という記事。

Apple社の売上高の45%を占めるコンピュータ事業の粗利益率を30%とみる。一方、売上高の33%を占め、さらにその割合を伸ばしつつあるiPodの粗利益率は20%にすぎないという。

要するに収益性がMacなどに比べるとあまり良くない、という話です。「こうした状況からすると、今後、Apple社全体の粗利率が低下していくことは大いにあり得る」と記事では指摘。

研究開発費や間接費、販売費も既に圧縮しており、これ以上コスト削減するのは難しい状況にあるとも伝えています。

ひとたびiPodへの熱が冷めてしまえば、そこにあるのは、音楽プレーヤーの技術について何の支配力も持たない単なる一企業にすぎない

まあ確かにそうですね。そういうリスクはあると思います。

ただ、これはAppleもJobsも分かっていることだし、ユーザも気づいていることで、だとすれば次に何を見せてくるか、ってことの方に注目してしまいます。

だって、コスト削減に躍起になってつまらない製品が登場するよりは、いつまでも攻めて欲しいんです。そしてそれを、iMacからはじまり10年近く続けてきたのがJobsなのです。

Appleの一番のリスクは、Jobsがいなくなることですね。