Macに踏み切るきっかけとその後という記事がありました。

そうしているうちにMacへの乗り換えに踏み切る学生も出てきている。僕の身の回りで乗り換えた学生に、そのきっかけを聞いてみた。例えばある文系の学生は「とにかく文字などの画面表示がきれいで気に入ったのがきっかけだった」と言う。「コンピュータの画面でたくさんの文字を書いたり読んだりすることが多いため、Windowsの時よりも読みやすくてはかどるのではないかと思った」とのことだ。「それに加えて使い始めてからは、今だけかもしれないがキャンパスで蔓延しているメールで感染する多くのウイルスに頭を抱えることもなくなった」と話す。

SFCの大学院に所属している松村氏のコラムです。SFCにおいて1999年頃には音楽編集やビデオ編集が出来るマシンはMacがほとんどで「音楽・ビデオ編集ならMac」というイメージがあったものの、「その後導入されたほぼ全てのWindowsマシンにはデジタルビデオのインターフェイスが搭載されてビデオ編集ソフトもインストールされた」ために、その印象も消えていったそうです。確かに、これは世間一般でもそうかもしれません。しかし、一方ではiPodのは大人気で、それが直接の“Switch”のきっかけにならずとも、松村氏の周りでも“Switch”する人が増えてきているそうです。

「とにかく文字などの画面表示がきれいで気に入ったのがきっかけだった」というのは、なかなか興味深いと思うんですよね。SFCの学生ということからコンピュータにも詳しいと推察されるのですが、それでいてなお、画面の見やすさを重視してMacに乗り換えるという。コンピュータには詳しければ詳しいほど、自分が置かれている環境に依存、つまりWindows環境から飛び出しにくいと思われるのですが、画面が見やすいという理由で“Switch”できてしまうのは、ある意味では非常にクールだと思いました。

「初めはWindowsとMacとでウインドウを閉じるボタンの位置が違うな、と言う程度の認識だったが、たくさん開いたソフトやウインドウの切り替えをグラフィカルにマウス操作でできるようになっていて、そこにインパクトを覚えて使い始めた。最初は同じMicrosoft Officeで作ったファイルでも上手く表示されなかったりしたことがあったが、それがきっかけになってかえって互換性や相手の環境を気にしながら使うと言うことを思い出した」

Macを使って優しさを知るなんて、素敵じゃないですか。とはいえ、OSレベルを気に入って“Switch”というのも、いかにもMacらしいと思います。もうじきTigerも登場しますからね。ちょっとした波紋を起こしてくれるのではないかと期待しているのですが。

以前だったら身近な人がWindowsを使っていればWindowsを使うのが良いと思っていました。すぐに聞けるから、それがその人の幸せだと。しかし、最近はWindowsはブラックボックスで、身近な人に聞いて分かる人がどれだけいるかというと、数えるほどなのではないでしょうか。そうなると、その分かっている一部の人には予想もしていないサポートの負担が大きくのしかかる訳です。これは今後の人間関係にとっても良くない。

もちろんブラックボックスであるという点に関してはMacも同じで、さらにユーザ数が少ないのですから聞ける人も多くありません。しかし、現在のAppleの強みは、リアル店舗としてのApple Storeでしょう。まだ数は多くありませんが、今後国内で着実に拠点を増やしていくことを考えると、分からないこと、困ったことがあれば、Apple Storeのジーニアスバーに行って聞いてみなよ、ということができます。多少の電車賃はかかりますが、そこではプロの意見を聞くことができます。そう考えると、iBookとかPowerBookを購入するのが良いのかな? とにかく、Appleを取り巻く環境が充実してきていて、“Switch”の風が吹いているのも事実だと思います。松村氏のコラムはSFCの限った話ではなく、けっこう世間の縮図的な話なのではないかな、と思いました。

このように使い始めたきっかけ、使い始めた後に見出した気に入っている点は様々だが、そんな彼らが口を揃えて言うことは、「音楽や写真やビデオの楽しみ方が変わった」ということだ。購入すると初めからインストールされているiLifeソフトウエアは、テキストを主体にコンピュータを使っている人に音楽や写真の管理を、文字の多いプレゼンテーションスライドに偏りがちだった人には写真のスライドショーという面白さを、プログラマにはDVD編集を、それぞれもたらした。

そうそう、これなんですよね。かつてJobsはMacが生活の中心にある“デジタルハブ”という言い方をしていましたが、Lifeの中心にあるのが、Macなんですよね。そして、ぼくにとってのMacはLifeでありStyleなんですね。WindowsでもMacでも、どちらでも暮らせますが、どちらの道具が良いか? と聞かれたら、間違いなくリンゴマークのついた道具に手を伸ばします。