「RealNetworksがAppleに提携持ちかけ」と米紙報道だそうです。

同紙によると、この提案はRealNetworksのロブ・グレイザーCEOがAppleのスティーブ・ジョブズCEOあてに4月9日送った電子メールで行われた。グレイザー氏はこのメールの中で、もしAppleとの提携が実現できなかった場合、RealNetworksはMicrosoftと手を組まざるを得ないとする姿勢を強くにおわせたとされる。

脅迫めいたことを言い出すあたり、いよいよRealも切羽詰まってきましたか。リアル、iPodのオープン化を訴えるというエントリーがあり、

リアルのCEOは「iPodを買っても、買い物をする場所が1カ所しかない。まるで旧ソ連ではないか」

とオープン化するように言っていたんですが、かなり本気の話だったんですね。ついに、Jobs氏本人に持ちかけた、と。

New York Times紙はこのメールをAppleに近い人物から入手したと報道。Appleのデジタル権利管理システム「Fairplay」をRealNetworksにライセンス供与して、RealNetworksのサービスで提供している音楽をiPodで再生可能にするよう、グレイザー氏からジョブズ氏に検討を働きかけたと伝えている。

面白い状況ではありますが、前に書いた通り、

逆に音楽販売ではあまり利益が出ていない訳だから、楽曲の販売自体は全てアウトソーシングでいいじゃないかという見方もできるかもしれません。しかし、やはり全てがアンコントローラブルな状況というのは、Appleとしては避けるべきかもしれません。そう考えると、自社のiTunes Music Storeと他社の音楽配信サイトが競合するのは望ましくないと言えます。

と、思います。とか思っているところに何かやってくれるのがJobsだったりするので、ひょっとするとひょっとするかも? うーん、どうだろ。

追記:
と、思ったら、iPodはMacと同じ運命をたどるのか?という記事があり、「Apple Computerは今週、RealNetworksからの「戦術的同盟」の申し入れに冷ややかな態度を示した」そうです。これにより、Appleの戦略に注目が集まっているということですが、いかに!?

Appleがソフトウェアやハードウェアを公開しないという方針に固執していれば、同社はデジタル音楽市場で同じ歴史を繰り返すことになると見る者もいる。

これについては、WindowsでもiPodが利用できるようになっています。それよりもRealにとっては、

特に、Realのフォーマットをサポートしている携帯音楽プレイヤーはごくわずかしかない。さらに、iPodの売上好調で勢いづくAppleの影響から、RealNetworksは短期的な危機に直面しているとアナリストらは述べている。

この辺が大きな問題なんでしょうね。いろいろAppleを突っついてみたけれど、結果としては芳しくない、そういうことだと思います。

「これは確かにチャンスだ。しかしAppleにとっては、同社が有利に提携関係をコントロールできる(HPなどとの)契約の方が好ましいため、同社がこのチャンスに乗ることはないだろう」

で、さらに、

「1度技術を公開してしまえば、コントロールが効かなくなったも同然だ」

なので、コントロール下に置いておく、ということでしょう。

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