倦怠期に入ったAdobeとAppleの結婚生活という記事より。

現在、両社の関係は比較的冷めた状態にある。この数年で、冷え込みの兆候はいくつも積み重なっていた。Adobeは複数のソフトでMacサポートを打ち切り、Windows専用のアプリケーションを投入。一方Appleは独自アプリケーションを販売したり、Mac OS Xにバンドルすることで、ひっそりとAdobeをいくつかの市場から閉め出してきた。

AppleがFinal Cut Proを投入した影響により、AdobeはPremiereのMacサポートを中止しました。さらに最近ではFrameMakerも打ち切りに。しかし、この戦略はMacにとっては非常に重要で、Adobeを締め出してでもやらなければならなかったことではないかと思います。

さらにAdobeではWindowsのみのアプリケーションをリリースしたり、「同社の特定のアプリケーションはMacよりもWindows PC上で高速に動作するとのテスト結果を公表」したりと、いわば“冷えきった関係”と言えるかもしれません。

WindowsでもほぼMacと同様のことができるようになり、Adobeの気持ちがMacから離れていったことが大きな要因ではないかと思いますが、そこに大きなマーケットがある以上、それも仕方のないことだとも思います。Macに手が馴染んでいても、ぼくもそうですが、1〜2年くらい使っていれば、MacでもWindowsでも大差なく使えるようになるはずです。

しかし、Adobeが離れていくことを懸念し、Appleが自社でアプリケーションを開発することに関しては次のような懸念も。

「Appleが提供するものは、Mac上で優れた動作をする。すべてのハードとOSを握っているとなれば、当然それが期待される。しかし、それはマイナスの結果をもたらすだろう。人は皆、複数の選択肢を望むものだ。最高の革新は競争から生まれる」

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「切ってもきれない」が「つかず離れず」に――アップルとアドビの冷え込む関係

「かつて、グラフィックアーティストが利用していたプラットフォームは、事実上Macだけだった。だが現在では、WindowsマシンとMacは機能的には同等で、Adobeも自然にMicrosoftに注目し始めたことで、Appleへの関心は下がっていった。これが両社の関係が疎遠になった一番の原因だと思う。結局は(売上やユーザー数という)数字なのだ」