「阿寒湖のマリモ」激減の恐れ → 水質改善して水草が繁殖し転がれなくなる

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国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の生息域が、以前よりも狭まっていることが明らかになったそうです。その理由は水質が改善し、水草が繁殖したためなのだとか。なぜ転がれない?阿寒湖のマリモ、激減のおそれという記事になっていました。

国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」の生息域が以前と比べ狭まっていることが、北海道釧路市の調査で確認された。水草類が異常に繁殖しているためで、世界自然遺産への登録を目指す釧路市は、放置すると壊滅的な打撃を被ると判断、2014年度から水草の除去事業に乗り出す。

なぜ水草が繁殖すると、マリモに影響があるのか?

それは、そもそもマリモというのは、浅瀬の水流で転がりながら球状化するものなのだそうで、水草が繁殖すると転がれないという事態になってしまうのだそうです。

かつて阿寒湖では地元温泉街の排水が流れ込んで湖水の透明度が悪化し、光合成が必要なマリモの生息域が狭まったこともあった。

下水処理施設のおかげで水質は改善したものの、今度はその影響で水草が繁殖し、マリモの回転を妨げるようになってしまった、と。難しいものです。

「昔の状態に回復させることが大切だ。そのために当面、人が手を貸す必要がある」と、釧路市教委マリモ研究室の若菜勇室長。水草の除去作業を行うようです。

マリモを守る。―若菜勇さんの研究

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