Simpsons 0844

世界的なアニメーターであり、アメリカの超有名アニメ「シンプソンズ」のアニメーターである、デヴィッド・シルヴァーマン氏のセッションを聞いてきました。30分ほどの短いセッションでしたが、自身の生い立ちから始まり、参加者からの質問に答えるなど、濃い時間でした。

デヴィッド・シルヴァーマン氏は次のように語りました。

「もともと小さいころからカトゥーンを描いていた。アニメに興味をもったのは5歳くらいの頃。映画を作ったり賞をもらったりした。高校時代にはカトゥーンをやめて建築家になろうと思った。しかし教師から建築家は無理だからカトゥーンにした方がいいと言われた。親以外に言われてそれが心の支えになった。ワシントンDCで育った。メリーランド州のシルバースプリング。メリーランド大学に入学した。

アニメとイラストをやった。アニメかイラストか天秤にかけた。1985年末に10分くらいのアニメの映画を手掛けた。出会いがありスタジオに繋がった、アニメの契約を取った、シンプソンズに繋がった。

1996年にドリームワークスが結成され、アニメディレクターにならないかと電話があった。そこでドリームワークスに入ってスティーブ・ジョブスのオフィスに行った。それからピクサーに入ることになった。モンスターズ・インクに関わることになった。シンプソンズが強すぎるということで、シンプソンズのパーティーに行った。2001年頃。それで戻された。

そこでシンプソンズ担当になった。最初のエピソードを監督した。デジタルでハロウィンのエピソードで非常に良かった。1年半後に監督になって長編映画を撮影した。」

さらりと話された半生だったのですが、スティーブ・ジョブスにあってピクサーに引き抜かれたり、モンスターズ・インクに関わっていた方なんだ! と驚きました。

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さて、なぜデヴィッド・シルヴァーマン氏が「Adobe MAX」で講演していたかというと、秘密はこちらの記事にあります。

長寿アニメ番組「シンプソンズ」の生放送を実現した、アドビのツールとは? | Adobe Creative Station

信じられないかもしれませんが、適切なツールさえ使えば、その仕組みは意外と単純です。ダン カステラネタの演技に合わせ、Adobe Character Animator(Adobe Creative Cloudに含まれるAfter Effects CCの新機能)が、自然なリップシンクとキーボード操作によるアニメーションでマジックを生み出しました。今回の生放送において、Foxと『ザ・シンプソンズ』のチームは、アドビのデジタルビデオ&オーディオチームがNAB Showで初公開したCharacter Animatorの次期バージョンを活用しました。

ということで「シンプソンズ」のキャラクターたちが生放送で喋るという番組を、Adobeのツールを用いて実現していたのです。その時々に応じてキャラクターたちが動くというのは、簡単なようにみえて予測ができないので、実は思っているよりは簡単ではないのは当然です。それを支えているのが「Adobe Character Animator」というわけです。

デヴィッド・シルヴァーマン氏は「常にリライトしていくのがシンプソンズ」と語っていたのですが、そういうチャレンジ精神がこうした新しいツールの採用へと繋がるのでしょうね。

「Adobe MAX」の取材に関して

Adobe主催のメディアツアーに参加して「Adobe MAX」の取材を行っています。

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